【同性カップルのライフプラン】医療上の同意

同性カップルのライフプラン】医療上の同意

みなさん、こんにちは^^
レイ法律事務所弁護士の森伸恵です。

 

本日は、同性カップルの方の「医療上の同意」についてお伝えしたいと思います。

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■ 寄せられたご質問・ご相談
☑パートナーが事故に遭い、救急入院した際にお見舞いに行ってパートナーに面会できるか不安

☑自分が病気になった場合、医師がパートナーに対して、病状や治療方針について説明してくれるか不安

☑自分若しくはパートナーが意識不明で緊急手術することになった場合、どうしたら良い?

☑将来、自分がパートナーの臨終を看取りたい。

今回は、場面ごとに対応策を見ていきましょう。

 

1.面会・病状説明の場面

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個人情報保護の考えが進み、関係機関で個人情報の取扱いや開示については慎重になっています。そこで、病院でも患者のプライバシーを考え、家族以外の人には患者の症状を説明できないと判断することがあります。


また、家族以外の人間を病室に入れるのは何かあった時に心配と考える病院の方もいるかもしれません。

そこで、パートナー=家族若しくは家族と同視できる存在と、病院に説明できる状態にしておくことが大切です。


パートナー=家族若しくは家族と同視できる存在と証明できれば、病院側もスムーズに面会や病状説明に応じてくれるでしょう^^

Q パートナー=家族と証明するには?

①パートナーシップ証明を発行している自治体にお住いの同性カップルの方の場合、
パートナーシップ証明書を見せれば家族の証明になります^^

②あとはパートナーの方のお名前を書いた緊急連絡先カード(エマージェンシーカード)を普段から持っておくことも良いでしょう。


どこまで説明してくれるかは病院によりますが、例えば交通事故に遭い意識不明の重体になってしまった際に、緊急連絡先カードがあれば、病院関係者がまず緊急連絡先に記載されたパートナーに電話をしてくれることがあります。

 

③さらに、家族として、医師から病状や治療の方針について説明を受けたいという場合は、
あらかじめ
婚姻契約(パートナーシップ契約)書を作成し、医療上の同意条項を盛り込んでおく
若しくは
医療同意契約
を結んでおくことをお勧めします。

 

 

レイ法律事務所では、実際に医療上の同意条項を盛り込んだ婚姻契約(パートナーシップ契約)、医療同意契約を作成しています。
⇓⇓⇓その際に盛り込む条項の例がこちら

一方が病院において治療又は手術を受ける場合、他方が治療等の場面に立ち会い、本人と共に、又は本人に代わって、医師らから、症状や治療の方針・見通し等に関する説明を受けることを予め委任する。

 

2.緊急手術に同意が必要な場面

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例えば、パートナーが交通事故に遭ってしまい意識がない状態で救急搬送され、緊急手術が必要な場合が起きたとします。

この場合、家族でないからということで手術の同意書にサインができないことがあり得ます。
そこで、婚姻契約(パートナーシップ契約)にパートナーが手術に同意できる旨の条項や、
別途、医療同意契約を作成しておきましょう。


こちらもレイ法律事務所で作成している条項を例で載せますと、こんな感じです。
⇓⇓⇓

甲及び乙は、罹患若しくは受傷したいずれか一方が、その通院・入院・手術時及び危篤時において、他方に対し、入院時の付添い、面会謝絶時の面会、手術同意書への署名等を含む通常親族に与えられる権利の行使につき、本人の最近親の親族に優先する権利を互いに付与することを合意した。

 

3.臨終を看取る場面

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ずっと共に人生を歩んできたパートナーの最期は自分が看取りたいものです。


パートナーが臨終にあると聞いて病院に駆け付けたら、病院側から「家族ではないので病室に立ち入ることはできません。」と言われたらどうしましょう。

地方自治体のパートナーシップ証明を取得している方は、必ずこの証明書を持参してください。家族であることの証明になります。


地方自治体によってはパートナーシップ証明制度がないところもあると思います。
その場合は、別途、パートナーと結んだ婚姻契約(パートナーシップ契約)書を持参しましょう。


公的な証明があると病院側も安心してくれますので、婚姻契約(パートナーシップ)書は公正証書にすることをお勧めします。

 

レイ法律事務所では、婚姻契約(パートナーシップ契約)書、医療上の同意書を作成しています。


お気軽にお問い合わせください^^
https://rei-law.com/practice/lgbt/lgbt_partnership
https://banichi.hatenablog.com/entry/2019/11/22/190029